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NATIONAL SKYLINE / THIS=EVERYTHING
THUMBNAIL / THAT STATIC + 2
SHINER / THE EGG + 2
ASPERA / SUGAR AND FEATHERED
THE MERCURY PROGRAM / A DATA LEARN THE LANGUAGE
ASANA / kupukupu
GOFISH / Songs For A Leap Year
BALLOONS / 9:40pm
Michael Nace / Measured in Leagues of Joy
FIRST DAY ACTION / Detour
TEXTUAL / Hindsight Sunglasses
31Knots / The Curse of the Longest Day
asana / tanaka akira
releases mercury program
info
interview
info / band profile
the mercury program   STIFFSLACK-SS05
バンド : [ THE MERCURY PROGRAM]
タイトル : [ A DATA LEARN THE LANGUAGE ]
価格 : [ 2,200円 / without tax ]
フォーマット : [ CD ]
8 SONGS + 日本盤ボーナストラック 1 SONG
songlist
1. Tequesta
2. Fragile or Possibly Extinct
3. Slightly Drifting
4. Egypt
5. To/From Iceland
6. You Yourself Are Too Serious ♪
7. Gently Turned on Your Head
8. Sultans of el Sur
9. All The Suits Began To Fall Off (Remixed By Mr. Banbu) *
*bonus track for Japanese release only
release information
フロリダ発インストポストロックエモーション大注目株MERCURY PROGRAM, 3RDがSTIFF SLACKからリリース。既発作でも耳を引くビブラフォンの響きが増し、インストバンドならではの楽曲勝負の自信に満ち溢れたサウンドスケープは絶品。TRISTEZA, MICE PARADE, DYLAN GROUP, ALOHA, TORTOISEファンにアプローチ可能。激しさと同時にセンシティブさも加わった彼等の意欲作でもある。STIFF SLACK盤のみボーナスリミックストラック追加(10分にも及ぶ未発表曲)。US/TIGER STYLE盤とはジャケ違い。解説付き。
band profile
一時期は、急速に次世代のトレンド音楽として音楽誌だけでなくファッション誌でも持てはやされた「ポストロック」というジャンル・・・ただ単に上辺だけで奏でてい
るムーブメントならば、着古されて捨てられる洋服のように、それらのバンドへの興
味は薄れるだろうが、そんな事は到底あり得ない!「グランジ」「シューゲイザー」
「グランジ」「ローファイ」「エレクトロニカ」「エモ」などその時々での括りや、細分化されていようがいまいが、結局リスナーが求めているものは身に付けるアクセサリーではなく、体に染み込ませるエネルギー/活力源みたいなもの・・・と僕は心底思う。実際、使い捨てのように音楽を聴き流す人種、流行に乗ってポストロック・バンド組みましたってバンドも多々存在はしますが・・・。自分と共鳴/共感している人間はそうでないと信じている。だから「ポストロック」に括られているバンドは今でも自分のカッコイイと思える音楽の基準の類で、このMERCURY PROGRAMを購入された御方は敢えてバンド名を挙げなくても充分ご存知でしょう?沢山居ますね!ちゃんと段階を経ている(ここでははハードコアから発展し、多種多様なアプローチをしている事を意図する)バンドは絶対的な説得力を持っている。解る人にはハッタリは効かないという事です。まぁ毒舌は止めてこのMERCURY PROGRAMを思い存分リコメンドさせてもらわないと。US/フロリダからのインスト・バンドのMERCURY PROGRAMは今、バンドとしてのポテンシャルを思い存分に出し切った通算3作目となるアルバム「A Date Learn The Language」を世にドロップした。彼らがここまでクオリティーを上げるには、それなりの経験を積んでいる事は明白で、彼らが籍を置いたバンドを追って聴くと、少しずつ熟成されていくのが分かる。やはり彼らもハードコア出身!
前身バンドのTHE BURGUNDY ROMANCE, YUSELF'S WELLはFUGAZI, HOOVER, JUNE OF 44辺りの影響を受けた陰影を帯びた屈折したハードコア・バンドであった。それらのバンドを経てメンバーはMERCURY PROGRAMで集結するのである。1STアルバム「MERCURY PROGRAM」('98)は、まだ前歴バンドの匂いが多く残ってる、その過程が必然なのは2NDアルバム「FromThe Vapor Of Gasoline」('99)を聴くと更に理解できる。捩じれた感覚と今作へ布石させる優しく美しい響きとの絶妙なバランスが堪能でき、これこそ「ポストハードコア」の理想形と云えるのではないか?さらに「ポストロック」感覚が溢れ出してくる前作のミニアルバム「All The Suits Began To Fall Off」('00)では、一切のボーカルトラックを排除し(それまでもボーカルパートは少くインストパートの割合が多かったが)バンドとしての輪郭を明確にさせた。ちなみに今作のジャパンリリースの為に追加収録した「All The Suits Began To Fall Off」は、それからのリミックストラックですので未聴の方はチェックして頂きたい。よく聴くと、「All The Suits Began To Fall Off」全曲をピックアップして再構築した曲であったりもする。そして、遂に今作「A Data Learn The Language」のリリースに辿り着く。囁けるようなドローンからスムーズに曲へ流れ込む一曲目が始まった瞬間から、彼等の世界へ連れて行かれる。全体を覆う浮遊感、繊細なギターのアルペジオ、控えめに時には唸らしもするリズム、心安まるビブラフォンの美しい響き・・・押し寄せる音の波に聴き手の五感を刺激する彼らの自信に満ち溢れたサウンドスケープは、なんと云うか、白色と灰色の狭間をすり抜ける透明色のような音のさざ波に体が知らぬ間に流されるような錯覚を今作では感じる。音の歪みを減らした分、それにより楽器それぞれの鳴りや絡み(音と音がぶつかり合わない最大限の配慮)、全体の独特な雰囲気作りに努力を注いでいる。勿論、音にこそ目立ってないが、ハードコアを通過しないと得られない精神的な激しさみたいなものが感じられる。実の所、この手のバンドの最大のポイントだったりもする。Gr/Vibeのトム以外のメンバーは20代前半というのも驚かせる(トムは現在27歳)。これだけの完成度の高い作品を作り上げた彼らの次なる野望は何処へ向かっていくのか?メンバーは他のプロジェクトも始動させた噂も聞きました、今後も目が離せません。そしてもう一度「A Data Learn TheLanguage」をプレイしよう!

新川拓哉(A DATA LEARN THE LANGUAGEライナーより)