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当店におけるハラスメント対策・防止のルールβ版を考える会の開催について

stiffslackでは、当店におけるハラスメント対策・防止のルールβ版を考える会を開催致します。
当店で作成したルール案や掲示ポスター案を叩き台として、参加者様と共に議論できればと思います。
今回も、ジェンダー・セクシュアリティの専門家である堀あきこ氏に進行役をつとめていただくほか、セーファースペースを作ることに関心を持っておられる方々をゲストにお迎えします。
なお、会の告知が直前となってしまい、申し訳ございませんでした
よろしくお願いいたします。

2024/1/25(木)
名古屋 stiffslack
受付開始:19:15
会開始 : 19:30
21:30頃終了予定

【堀あきこ氏 プロフィール】
専門はジェンダー・セクシュアリティ、メディア文化。主な著作に『BLの教科書』(共編著,
2020,有斐閣)、『ジェンダーで学ぶメディア論』(共著,2023,
世界思想社)、「近年のインターネットを中心とした「トランス女性排除」の動向と問題点」(2023,
解放社会学会)、「だって、ネットの話でしょ?―インターネットの差別に抗う」(2022, 『シモーヌ 特集:インターネットとフェミニズム』,現代書館)など。

第二回 ハラスメント対策・防止のルール策定に向けたレクチャー・ワークショップ レポート報告

レポート報告

【第2回】ハラスメント対策・防止のルール策定に向けたレクチャー・ワークショップ

2023/08/23 @stiffslack

当店では、2023年6月12日に行われた「ハラスメント対策・防止のルール策定に向けたレクチャー・ワークショップ」に引き続き、ジェンダー・セクシュアリティの専門家である堀あきこさん(関西大学他非常勤講師)を講師としてお迎えして、2023年8月23日に第2回目の「ハラスメント対策・防止のルール策定に向けたレクチャー・ワークショップ」を開催しました。その内容についてご報告いたします。

※【ご注意事項】※

第2回のレクチャーでは第1回のレクチャーよりも踏み込んだ内容となっております。本レポートにも性暴力被害に関する記述が含まれており、本レポートをご覧いただくだけでも、フラッシュバックが起こったり、精神的緊張が高まったりする可能性があります。ご注意いただきつつ、ご関心のある方にご覧いただけますと幸いです。

前半は、堀さんによるレクチャー、後半は参加者を4グループにわけてドラマ『ハートストッパー』のあるシーンを題材に参加者の意見を交換するワークショップという形式で開催しました。

1 レクチャー

第2回のレクチャーでは、「ハラスメントが起こる力学を考え、ワークショップを行う」ということをテーマに下記のアジェンダに沿って、レクチャーを行っていただきました。 

■アジェンダ 

①前回の内容の振り返り 

②落ち度探しと二次加害ー「そんな格好してるから被害にあうんだ」 

③被害者イメージとアンコンシャス・バイアス

④「いやだ」といえない背景ーなぜ性的同意が重要なのか 

 ■まず、第1回のレクチャー・ワークショップの内容の振り返りを行っていただきました。

第1回では、誰もが持っているアンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み、偏見、「これが普通」という感覚)がハラスメントの原因となっており、セクシュアルハラスメントに関しても、「男らしい」、「女らしい」などの固定的な性役割や、「男は仕事、女は家事育児」などの性別役割分業を当然とする言動が原因や背景になっていることといったハラスメントの内容や構造的な問題点について確認しました。

また、ハラスメントが発生したり、ハラスメントを受けた方から相談を受けたりしたときに、どのように対応するべきなのかについても改めてご紹介いただきました。その際に、重要な事項として挙げていただいたのが下記の点になります。

 • 真摯に対応する(真剣に耳を傾ける) 。

• 共感的・受容的に対応する(相談者の感情や考えをそのまま受け止める。「あなたにも問題がある」という否定的な対応は二次被害を招く恐れがある)。 

• 被害者の気持ちを代弁したり、指示したり、わかったつもりにならない。 

• プライバシーを守る。 

• 相談者はどうしたいのかを確認する。 

相談されて受け止めきれないときや悩んだときは、相談者の了解を得て、相談できる機関や他の人に相談する。

 

■次に、被害者の行動を問題視する「被害者バッシング」=二次加害が、なぜ発生するのかについてご説明いただきました。

 

人々は「世界は公正に成り立っている」(良いことをしている人は報われ、悪いことをしている人は罰せられる、自業自得、因果応報)と信じたがる認知バイアスを持っているというメルビン・J・ラーナーの「公正世界信念」という概念があり、「公正世界信念」の強い人が、被害者バッシングを行う傾向があることをご紹介いただきました。

 

何らかの事件が発生した場合、人々は、その事件が行った「原因」をさかのぼって考え、不公正な出来事が発生した場合には、その出来事を公正世界信念に合致するように再解釈することがあり、例えば、痴漢という「悪い結果」の原因には、「肌の露出が多い服を着ていた」という被害者の「悪い原因・行い(=落ち度)」があったからではないかと考えることがあると説明いただきました。

 

そもそも、痴漢をして良い服装、痴漢をして良い人など存在しないにもかかわらず、このような被害者側の落ち度探しとそれによる二次加害の発生の構造について、 DJ SODAさんへの被害者バッシングなどの具体例も踏まえながら、ご紹介いただきました。



■さらに、被害者への二次加害は、被害者の自責を強めるとともに、加害者の他責を支援してしまうものであり、ハラスメントや性被害の事案において、アンコンシャス・バイアスに基づく被害者に対する二次加害が、より被害回復を困難にしていることについてご紹介いただきました。

◼このような状況の中で性被害を発生させないようにするためには、性的同意を得ることの重要について説明していただきました。ご紹介いただいた中で、下記のある被害者のインタビューの発言が性的同意とはどういうものなのかをイメージするうえで参考になりましたので、本レポートでも引用したいと思います。

「何か今の旦那さんと出会ったときは、〔...〕性行為とか、そういう性欲ではない部分 で、こんなに尊敬してもらえるんだなっていうか、大事にしてくれるんだなってことで、 うん、あの、気付いたというか、人間、同じ人間なんだなっていうことが、うん、分かった。 全ての日常的な仕草で、[...]こう何ていうのかな、従わなきゃいけないとか、従わせ なきゃいけないみたいな、主従関係っていうか、そういうことがないっていうか。嫌なと きは嫌って言っていいっていうのが。日常的な、例えば、メニューを選ぶときとか、どこ に行きたいっていうこととかも含めて(こちらの意向を聞いてくれる)。よく考えたら、 (それが、性生活も含め)全てのことに影響するんだろうなって思う。(38歳,女性,イ ンタビュー)」 

齋藤, 梓; 大竹, 裕子「当事者にとっての性交「同意」とは : 性暴力被害当事者の視点から望まない性交が発生するプロセスをとらえる」『年報 公共政策学』 13, 185-205 

 

2 ワークショップ

後半のワークショップでは、ドラマ『ハートストッパー』のあるシーンを題材に、数人のグループにわかれて議論し、グループごとに発表することになりました。

 

https://www.netflix.com/jp/title/81059939

 

■『ハートストッパー』は、Netflixで配信されているイギリスのドラマシリーズです。今回、ワークショップで取り上げられたのは、ゲイであることをアウティングされてしまっている高校生の主人公チャーリーに対して、元恋人のベン(ゲイであることを周囲に明かしていない)が無理矢理キスをするシーンと、後日、転校することになったベンが、チャーリーを呼び出して謝罪をするシーンです。チャーリーは、ベンに対して謝罪自体は受け入れるけれど、ベンのことは許さないと伝え、ベンの元を立ち去ります。このシーンを元に性加害と謝罪に関してグループにわかれて議論をすることになりました。

■グループで議論を行うにあたってのグランドルールとして第1回同様、下記のルールが設定されました。

 

【グランドルール】

・人の意見を最後までしっかりと聞く。途中で遮ったり、自分の意見にこだわったり、否定的な表情や態度ではなく、尊重すること。

・発言する時は自分の考えや根拠を明確にする。感情的になったり、一方的に主張したりせず、相手が理解しやすいように話すことを心がける。

・無理して話さなくてもよい。沈黙はOK。

・ハラスメントに該当するような言動は絶対にしない。

・公平性を保つために、一人で長々と話し続けない。

・話した内容は秘密にする。参加者以外の人に漏らしたり、悪口や噂話にしたりしない。プライバシーを守る。

・この場所が「対等な関係」となっているか、注意する。



■各グループで議論した後に、各グループの発表の時間が設けられました。各グループの発表の概要は下記のとおりです。

 

[グループA]

加害者の行動によって被害者の気持ちが変わることはあるのかなということを考えました。加害者側は謝罪をして一旦の区切りが付くかもしれないが、だからといって被害者側にはされたことは残り続けてしまう。なので謝ることで再度ダメージを追わせてしまうこともあるのかとも思うという意見もありました。

また直接の謝罪ではなく代理人を通すケースもあるよねという意見があったり、諸々を踏まえた上で良い方向へ向かわせるためには周りの第三者のサポートというものが

必要なのではないかという話もしましたが、そこでも色々なハードルがあったりして

難しさも感じました。また加害者はあくまで加害者なので、まずは自分で加害を認識するというところがスタートではあるよねという意見から、加害をしている、していたことに気づけないケースも多々あるので、そこでも第三者から指摘されて気づけることもあるよなという話が出ました。今回のワークでは被害者に謝罪をすることが必ずしも良いことなのかどうかでグルグルしてしまいましたがワークの中で出てきた意見は以上です。

[グループB] 

ワークの内容がまとまる前に時間ぎれになってしまったので、議論の羅列になってしまいますがご容赦ください。

まず、ワークの出発点として謝罪をしたこと自体は認めてあげても良いよねという話から始まったのですが話し合いを進めていくうちに、加害者側は謝ることによってすっきりしたかったという自分本位な感覚で謝ったら許してもらえるくらいに思っていたのではないか?とか、例えば会社の中でこの類の事案が発生した場合、丸く収めるような雰囲気にはなるがわだかまりは残りますよね等の意見が出ました。

また謝ったんだから許してあげなよみたいな同調圧力も発生しがちであるという

意見から、謝った側はそこで一区切り付くが、被害者側はそこで許すのか許さないのかの判断に迫られる点は非対称であるという意見が出ました。また謝った側は謝った後は変わって行かなきゃいけないけど、変わっていくことに対する恐怖心ももちろん存在するよねという意見、我々音楽好きも大きな世の中からすればマイノリティの枠に

位置すると思うので、性的マイノリティを学んで自身を鑑みることは大事なことだよねという意見が出ました。

 

[グループC]

まず、参照したドラマの感想から話を広げて行きました。

謝ったことに対して許せなかったことが意外だったという意見や加害者側は自分が

許されたいがために相手のペースや感情を考えずに自分本位な行いのように感じさせてしまったのがまずよくなかったのではないか?という意見が出ました。

またこの加害者側ができることはなんなんだろうという会話になったのですが、被害者側を傷つけてしまったことは変えることはできないので、相手に謝罪してすっきりするということではなくやってしまったことを都度省みながら繰り返さないよう努力していくことなのではないかという意見が出ました。

 

[グループD]

こちらのグループでは加害者側、被害者側の気持ちをそれぞれ想像しながらの意見交換となりました。どちらに対しても結論というということには至っていないので、

意見の羅列のような形の発表となりますがご容赦ください。

まず被害者の方がこのドラマが進んで行った先でやがて摂食障害になってしまうということなので、やはり一度受けた傷は癒えることはなかなか難しく、重いのだということ、またこのドラマの中での加害者側が謝罪しようと思ったということ自体は良かったのではないか、しかし被害者側の気持ち、許すか許さないかは被害者次第で、仮に

許すとしてもそのタイミングは被害者次第なのでそのような想像力を大きく欠いていたことがよくなかったのではないかという意見、またこのドラマの中で許されることが無かった加害者にできることはなんなのか?という話になり、このドラマの被害者がおっしゃっていた通り彼のような思いを今後誰もしないように加害者側が考え続け

実践していくことしかないというところで時間切れとなりました。


■グループでの発表が終わった後で、質疑応答が行われました。その中で、堀さんが過去に受けた性暴力被害とそのとき、誰にも相談できなかった背景などもお話いただきました。被害を訴えるということについて、参加者の多くが深く考える機会を得られる場となりました。

 

3 ハラスメント対策・防止のルール策定に向けたレクチャー・ワークショップの所感(新川拓哉)

6月、8月の2回にわたり、講師としてレクチャー・ワークショップを行ってくださいました堀あきこ先生、また、ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。

今回のレクチャーでは前回の内容からより深く掘り下げた内容をレクチャーしていただきました。今回はより直接的に自身の認識の甘さや低さを考えさせられると共に、一度でも被害者を傷をつけることが取り返しのつかないものであること、私のハラスメント行為に対する告発を受けて発生させてしまった二次加害というものが被害者に及ぼす攻撃性、危険性、残虐性などについて学ばせていただきました。特に二次加害というものに対してあまりにも無知であった、想像力が欠如していたと感じています。深く根付いてしまっていた無意識の思い込みや偏見を正していくためにはこれからも学び続けていくことしかできないと感じています。

また私自身と当店スタッフと今回、前回のレクチャーを反芻、振り返りを行い、改めて今後どのようなお店にしていくべきなのかについて話し合いました。

当店が利用していただける多くの皆さんにとって安心して音楽や交流を楽しむことができるセーフスペースとして機能していくためには、私自身がいつのまにか加害者になっていないか、権力関係のもとでハラスメントといえる状況が発生していないかについて常に意識するとともに、当店でもしハラスメントや何かしらの加害行為が発生した場合にどのような対応を取ることができるのかについてルール策定を進め、当店がより良いスペースとなるように努めていかなければならないと改めて考えております。

4 レクチャー・ワークショップを開くことになった経緯

当店において、今回のレクチャー・ワークショップを開催するきっかけとなった経緯について、時系列にしたがって改めて整理いたします。

2021年12月6日:移転前の旧stiffslack店舗にて発生した当店代表新川によるハラスメント行為に言及したツイートが旧Twitter(現X)にて投稿される(以下、ツイート主様を「A様」といいます)。

2021年12月7日以降:新川から受けたハラスメント行為を告発するツイートがA様以外の複数アカウントより旧Twitter(現X)に投稿される。

2021年12月9日:当店旧Twitter(現X)アカウントより、ステートメントを発表。

2021年12月17日:上記ステートメントを撤回(以下、「撤回済みステートメント」といいます)。

2021年12月〜2022年4月:双方代理人間で協議を続ける。

2022年4月7日:A様の事前確認を経たうえでステートメントを最終版として発表。

2022年7月13日:読書会1回目

2022年8月2日:読書会2回目

2022年8月17日:読書会3回目

2022年8月30日:読書会4回目

2022年10月5日:上記読書会の開催方法を改める旨を発表。

2022年10月〜2023年6月:双方代理人間で協議を続ける。

2023年6月12日:レクチャー・ワークショップ第1回目

2023年8月23日:レクチャー・ワークショップ第2回目

新川のハラスメント行為に対するA様の告発を契機として、A様以外の複数アカウントからも旧Twitter(現X)で過去の新川によるハラスメント行為を告発する投稿がなされました。これを受けて、新川は事態を早く収束させたいという気持ちが先行するあまり、撤回済みステートメントを発表しました。この撤回済みステートメントはA様の確認を経ずに出されたものであり、当該ステートメント自体が二次加害と呼べるようなものでした。その後、A様の代理人と協議をし、新たなステートメントを発表しました。新たなステートメントにおいて今後の改善策として読書会を開催し、当店のルールについて策定することをお約束しました。その後、読書会を何度か開催したものの、読書会の運営方法についての知識が不十分のままに開催してしまったこともあり、読書会の当初の開催目的を見失ってしまうような運営になってしまいました。このため、軌道修正を図るため、読書会ではなく別の方法を模索することになり、堀さんをお招きして、レクチャー・ワークショップを開催するということになりました。A様や他の複数のアカウントからのハラスメント行為の告発を受けて、新川は、当時の自身の認知の歪みやジェンダー等に関する意識の低さを認識・反省し、今後、当店を運営していくにあたって、より多くの人に開かれ、かつ安全に音楽を楽しんでもらえるようなお店づくりを行うために、当店のルール策定に向けて、歩みを進めて行きたいと考えております。当初のステートメントにおいては、ルールの策定時期について、ステートメント発表から1年以内に行うと宣言していたにもかかわらず、その時期を守ることができず、申し訳ありません。できるかぎり早めにルールを策定できるように努力して行きたいと考えております。

 

5 今後に関して

今回のレクチャー・ワークショップを踏まえて、当店では、Aさん、堀さん、Aさんの代理人らと打合せを実施し、次回以降の進め方についてご相談しました。

2回にわたるレクチャー・ワークショップについて、Aさん、堀さん、Aさんの代理人の皆さんに一定程度の効果があったのではないかとの評価をいただき、次回は、当店における「ハラスメント対策・防止のルール」の具体的な案について、参加者の皆さんで議論をし、ルールのβ版を策定するということになりました。

次回の日程に関しては、現在調整中ですので、日程等が決定しだい改めてお知らせしたいと思います。

なお、ルールのβ版を発表した後は、実際に当店でルールがきちんと運用されているのか、足りないルールはないのか、より良い運用方法はないのか、といった点について見直すべく定期的にワークショップを開催し(現状では半年ごとの開催を考えています)、当店のスタッフだけではなく、当店を利用される方々にも参加していただきながら、議論をしつづけることのできる場を設けていくようにできればと思っております。

第一回 ハラスメント対策・防止のルール策定に向けたレクチャー・ワークショップ レポート報告

レポート報告

ハラスメント対策・防止のルール策定に向けたレクチャー・ワークショップ

2023/06/12 @stiffslack

当店では、2023年6月12日に、ジェンダー・セクシュアリティの専門家である堀あきこさん(関西大学他非常勤講師)を講師としてお迎えして、「ハラスメント対策・防止のルール策定に向けたレクチャー・ワークショップ」を開催しました。その内容についてご報告いたします。

前半は、堀さんによるレクチャー、後半は参加者を4グループにわけてケースを検討するワークショップという形式で開催しました。

1 レクチャー

前半のレクチャーでは、堀さんから、(1)ジェンダーとハラスメント、(2)対等な関係と同意、(3)ハラスメントが発生した時にといったテーマ題材でお話をいただきました。

まず、ハラスメントという概念について、様々なハラスメントの種類をご紹介いただいたうえで、ご説明いただきました。

特に、セクシュアルハラスメント(職場や教育の場などにおける、相手の意に反する不快な性的言動によって生じた権利侵害)に関しては、不快か否かは受け手の主観に委ねられているので、受け手が「不快に感じ」ていれば、セクシュアルハラスメントになる可能性がある一方で、セクシュアルハラスメントに当たるかどうかの判断は、一定の客観性が必要となるといったポイントをご説明いただきました。

また、ジェンダーハラスメント(性別役割分業や性役割など、性別により社会的役割が異なるという固定的な概念(ジェンダー)に基づいた差別や嫌がらせ)については、ジェンダーという言葉の定義から、社会的に作り出された性差(ジェンダー)によって不利益が発生するという構造的な問題であることを解きほぐして解説いただきました。

さらに、ジェンダーが作り出した「男らしい」「女らしい」などの固定的な性役割や、「男は仕事、女は家事育児」などの性別役割分業を当然とする言動が、セクシュアルハラスメントの原因や背景にもなっており、非対称性のある男女の関係を互いに優劣、上下などの差がない対等な関係へと変化させていくことが、セクシュアルハラスメントをなくしていくための大切な視点であることを教えていただきました。

また、実際にハラスメントが発生した場合に、被害を受けた人の立場、相談を受けた人の立場、ハラスメントの発生に気づいた人の立場からどのように行動するべきかについて、具体的な対応方法のヒントをご提示いただきました。

 

2 ワークショップ

後半のワークショップでは、ライブハウスでの「あるある」として5つのケースを設定し、数人のグループにわかれて、1つのケースを選んで、(a)放置するとどのようなことが起こりそうか(A子の立場から)、(b)その現場を見た自分は、何ができるか(何をしてはいけないか)という二点を議論し、グループごとに発表することになりました。

■設定された5つのケースは、下記のとおりです。

【ケース①】

A子がトイレ(男女共用)から出ると、扉の前で顔見知りの男性先輩が並んでいた。挨拶して出ようとしたら、ふざけながら通せんぼする格好でA子の前に立ちふさがり、そのまま話を始めて、トイレから出られない。

【ケース②】

A子がカウンターで飲み物を注文していたら、あまり親しくない人が、しつこく「奢るよ」と絡んできた。無視しても断ってもしつこく、他の人の迷惑になってしまいそう。

【ケース③】

ライブ中、やたらと対人距離(パーソナルスペース)が近い人がいて、A子に顔を近づけて話してきたり、体を寄せてきたりして、不快。離れても、また距離を詰められるのでどうしていいか分からない。

【ケース④】

ライブ中、出演している女性のバンドメンバーに、ずっと「◯◯、かわいい~、付き合って~」「今日の格好セクシー」などと言っている客がいる。そのメンバーのMC中も叫び続けていて不快だが、周囲の人は笑っているので、A子が何か言うと雰囲気が悪くなりそうで我慢している。

【ケース⑤】

ライブ後、帰宅しようとしていた時、久しぶりにあった男性先輩から「打ち上げに行こう」と誘われる。A子が「明日、早いんで」と断ってもしつこく誘ってきて、周囲も「おいでよ」ばかりで断りきれない。今度、先輩のバンドも出るライブに行くつもりだから、波風たてるのも気が引ける。


■また、グループで議論を行うにあたってのグランドルールとして下記のルールが設定されました。

【グランドルール】

・人の意見を最後までしっかりと聞く。途中で遮ったり、自分の意見にこだわったり、否定的な表情や態度ではなく、尊重すること。

・発言する時は自分の考えや根拠を明確にする。感情的になったり、一方的に主張したりせず、相手が理解しやすいように話すことを心がける。

・無理して話さなくてもよい。沈黙はOK。

・ハラスメントに該当するような言動は絶対にしない。

・公平性を保つために、一人で長々と話し続けない。

・話した内容は秘密にする。参加者以外の人に漏らしたり、悪口や噂話にしたりしない。プライバシーを守る。

・この場所が「対等な関係」となっているか、注意する。


■各グループで議論した後に、各グループの発表の時間が設けられました。各グループの発表の概要は下記のとおりです。

[グループA] 

題材:ケース④

「私たちのグループは4名のグループで、そのうち3名はよくライブの現場によく顔を出したりする人、1名はそういう場所にはそこまで行かない人で構成されたグループでした。良くライブを観にいく人たちの意見ではこの題材のようなケースは時折あったかもしれないし、想像できるなと思いこのテーマを選定しました。

まず、このような状態が放置されるとどのような問題に発展する可能性があるのか議論したところ、この状態に対して我慢が続くと、この「かわいい〜」、「セクシー」と言われたことに対して不快に感じているので、この方の音楽活動等のモチベーションに関わる、またこういう現場に行くこと自体が嫌になってしまう可能性があると思いました。

この状況を具体的どのように止めるのが良いのかということを話し合ったのですが、まず、その現場で即座に直接注意ができたら一番良いのですが、少しハードルが高い、難しいというのが全体の意見でした。もう一つはライブやMC中ではなくライブが終わった後に発言者に言う(その発言者と指摘する人との関係性等を踏まえると場合によっては難しさを感じる)、そのバンドメンバーに該当シチュエーションに対して指摘するなどコミュニケーションをとってみるなどが意見としてあがりました。」

 

[グループB] 

題材:ケース④

「私たちのグループはグループAの皆さんと概ね同じような理由でこのテーマを選定しました。

このシチュエーションを放置するとやはり先ほどと同じくこの方が今後、このような現場に行きづらく、行けなくなってしまう。また、このノリがエスカレートしてしまうことによってこのバンドのライブはこういう感じなのか、こういう感じなのだというムードができてしまい、その結果身内ノリ的なモノが発達して外から入りづらくなる空気、ムードが形成されてしまうなと思いました。

では、具体的にどのようなことができるのかということを議論しました。明確な何かということはこの時間では議論しきれませんでしたが、一つはまず気を逸らすという方法、発言者に対し例えばバーカウンターへ誘導して「一旦、何か呑みましょうよ」など、一旦そのノリ、ムードを遮断する。次に直接注意する。ですがこれも先ほどのグループと同様にハードルの高さを感じるという意見でした。また、この例によるとA子さんは我慢しているという設定ですので、直接注意した方が良いか否かA子さんに確認をした方が良いのかもしれないという意見もありました。あと、ライブ終了後に当該のバンドメンバーも巻き込んでこのようなシチュエーションに対しコミュニケーションを取る、また直接の言葉でなくともメールや手紙などで意見を伝えるのも一つの方法ではという意見がございました。」

 

[グループC]

題材:ケース②

「テーマは、このシチュエーションを放置するとどうなってしまうのかというところから議論を始めました。

まずこのシチュエーションの影響によりA子さんはこの場であったり、このムードが発生する場所に対し不快感が刻まれてしまうので、今後、行きたくなくなる、行けなくなってしまうという意見が出ました。

では、このようなシチュエーションにおいてどのようなことができるのかという議論については、まずこのテーマの文章上のシチュエーションに限って考えていくと「あまり親しくない人が」という表現があるので、もしかしたら第三者から見ていても明確にA子さんが嫌がっていると判断できる状況であると仮定すると、その場でその方への注意やその状況を遮断するなどの措置ができる可能性がある、またその現場にいたスタッフが直接言えないような風貌や雰囲気であった場合でも静止できる他のスタッフへ応援を頼む等ができるのではという意見がありました。ただ、これはあくまで解り易い状況であった場合であり、例えば親しいか親しくないのか第三者で即座に判断できない場合は即座に遮断するのではなく違和感は違和感として捉えて一度注視してみる、また一度状況は遮断した方が良さそうだと判断できるような場合はお節介だったとしても一度気を逸らすようなコミュニケーション、アプローチを取ることも必要かもしれないという意見がありました。また、お店にある程度通っていて注視する必要がある方であった場合、ハメを外したりしていないか様子を見ておく必要もあるのではないかという意見がありました。また、目に見えていない場所でそのようなシチュエーションがあったことをお伝えいただけるメールフォームやご意見箱などがあると予防策も打てるかもしれないという意見が出ている中で、今回は時間切れとなりました。」

 

[グループD]

題材:ケース②

「グループCと同じく題材として②を選定し議論しました。

放置するとどうなってしまうのかというと、まずこのシチュエーションの影響によりA子さんはこの場に行きたくない、来れなくなってしまうという意見が出ました。

本グループの議論の論点としては、お店としてやる、やれること、お客としてやる、やれることという部分で話し合っていくと、その点に関してはお店、お客という部分はどちらか一方がやるべきということではなく、気づいた人がやるのが良いという話になりました。ではその場面をケアする際にA子さん、加害者どちらに声をかけるのかという議論に発展しました。加害者側に声をかけるのは少しハードルが高いのでまず、A子さん(被害者)に声をかけて確認の後に加害者へアプローチを行うのが良いのではないかという意見になりました。またこの議論を進めて行くと、ではどうしたらA子さんが意思表示をできる場面を作れるのか、そのタイミングをどのように作るのかという議論になりました。ただ解り易い状況においては注視するのはもちろん可能ではあるが前提としてこの場合ライブを観に来ている、お店を楽しみにきている。なので大事なのはこのような状況がもしかしたら起きうるのだということをお店もお客様も認識をしておき、いかにA子さんが意思表示をするタイミングを作れるようにしていくことが大事であるという結論に今回のワークでは位置付けました。」

 

3 ハラスメント対策・防止のルール策定に向けたレクチャー・ワークショップの所感(新川拓哉)

 

まずは堀あきこ先生によるレクチャーを受講しハラスメント発生のメカニズム、またジェンダーとハラスメントの社会における構造の仕組みについてとても丁寧にご説明くださり私、スタッフ、当店関係者共々とても勉強になりました。改めて感謝させていただきます。ありがとうございます。

レクチャーの中でとても私的に痛切に残った内容として、「同じ言動や行動でも受け止め方には個人差がある」、セクシュアルハラスメント及びハラスメントの判断基準は「被害者の不快感が判断基準」といったお話で、それはジェンダーの差、年齢差による育ってきた環境の差をアップデートし続け対等な関係というものを日々意識しこれからも学び続けなければと思いました。

またレクチャーを踏まえたワークショップにおいても当店におけるルール策定に結びつきそうな、また実際に取り入れられそうな事柄も出てきましたので引き続き当該のルール策定とその先、ハラスメントが発生しない、させないことはもちろんのこと、発生した際に対応、議論できる環境作り風土作りを行っていきたいと考えております。



4 今後に関して

 

今回のレクチャー・ワークショップを踏まえて、当店では、堀さん、Aさんの代理人らと打合せを実施し、次回以降の進め方についてご相談しました。

 

打合せを踏まえて、次回も、再度、堀さんにご登壇いただき、今回のレクチャーからさらに掘り下げた内容のレクチャーを行っていただくことに決定いたしました。次回の日程は、2023年8月23日になります。レクチャーの詳細が決まりましたら、改めて当店のウェブページ等で告知させていただきます。

 

また、次回のレクチャーが順調に進んだ場合には、次々回で、当店における「ハラスメント対策・防止のルール」の具体的な案について、参加者の皆さんで議論をし、ルールのβ版を策定したいと考えています。

さらに、ルールのβ版を発表した後は、実際に当店でルールがきちんと運用されているのか、足りないルールはないのか、より良い運用方法はないのか、といった点について見直すべく定期的にワークショップを開催し(現状では半年ごとの開催を考えています)、当店のスタッフだけではなく、当店を利用される方々にも参加していただきながら、議論をしつづけることのできる場を設けていくようにできればと思っております。

ハラスメント対策・防止のルール策定に向けたレクチャー・ワークショップ開催のお知らせ

Stiffslackでは、当店におけるハラスメント対策・防止のルール策定に向けたレクチャー・ワークショップを2023/6/12(月)下記の内容で開催いたします。

第1回となる今回は、ジェンダー・セクシュアリティの専門家である堀あきこ氏をお迎えして、ハラスメントの内容や構造的な問題点などをレクチャーしていただき、ライブハウスで発生しがちな事例を題材に、ワークショップを行う予定です。

2023/6/12(月)

名古屋 stiffslack

受付開始:18:30

講義開始 : 19:00

21:30頃終了予定

プログラム(予定)

1.レクチャー

(1) ジェンダーとハラスメント(仮)

(2) 同意と対等な関係(仮)

(3) ハラスメントと言われた時に(仮)

2.ワークショップ(ライブハウスで発生しがちな事例について参加者と一緒に考えます)

【堀あきこ氏 プロフィール】

専門はジェンダー・セクシュアリティ、メディア文化。主な著作に『BLの教科書』(共編著, 2020,有斐閣)、『ジェンダーで学ぶメディア論』(共著,2023, 世界思想社)、「近年のインターネットを中心とした「トランス女性排除」の動向と問題点」(2023, 解放社会学会)、「だって、ネットの話でしょ?―インターネットの差別に抗う」(2022, 『シモーヌ 特集:インターネットとフェミニズム』 ,現代書館)など。

ご予約はこちらのリンクより:http://www.stiffslack.com/venue/202306.html?date=20230612

 

[release info] CLIMB THE MIND / 蕾

CLIMB THE MIND - 蕾

STIFF SLACK / STSL-203
release date: 2020/11/22
format: CD
price: 2,200yen (+tax)

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[release info] SICKHAUS (Kentaro Nakao play via Modular Synth) / Taro Aiko / untitled split

SICKHAUS (Kentaro Nakao play via Modular Synth) / Taro Aiko - untitled split

STIFF SLACK / STSL-130
release date: 2021/3/1
format: CASSETTE (+mp3 DL coupon)
price: 1,636yen (+tax)

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[release info] V. A. / TAPE meeting : Volume 1

V. A. - TAPE meeting : Volume 1

STIFF SLACK / STSL-129
release date: 2020/10/17
format: CASSETTE (+mp3 DL coupon / limited 100 copies)
price: 1,200yen (+tax)

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[release info] INTO IT. OVER IT. / Figure

INTO IT. OVER IT. - Figure

STIFF SLACK / STSL-128
release date: 2020/9/18
format: CD
price: 2,000yen (+tax)

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[release info] CLIMB THE MIND / THE FIREWOOD PROJECT / split

CLIMB THE MIND / THE FIREWOOD PROJECT - split

STIFF SLACK / STSL-127 / MOST-05
release date: 2020/8/31
format: 7" (+mp3 DL coupon / limited 500 copies)
price: 1,500yen (+tax)

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[release info] CARD / DISCHARMING MAN / WATER split EP

CARD / DISCHARMING MAN - WATER split EP

STIFF SLACK / STSL-126
release date: 2020/6/20
format: 7" (+mp3 DL coupon)
price: 1,300yen (+tax)

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[release info] toe / Loneliness Shines

toe - Loneliness Shines

STIFF SLACK / STSL-124
release date: 2020
format: 7" (limited)
price: - (SS新店舗に向けてのクラウドファウンディングのリターンとして作成)

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[release info] InTechnicolour / Big Sleeper

InTechnicolour - Big Sleeper

STIFF SLACK / STSL-120 / FOMR-0085
release date: 2020/7/17
format: CD
price: 2,000yen (+tax)

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[release info] MALEGOAT / Blue EP

MALEGOAT - Blue EP

STIFF SLACK / STSL-122
release date: 2020
format: 7" (limited)
price: - (SS新店舗に向けてのクラウドファウンディングのリターンとして作成)

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[release info] CLIMB THE MIND / 世界が一斉に笑いを堪えた EP

CLIMB THE MIND - 世界が一斉に笑いを堪えた EP

STIFF SLACK / STSL-123
release date: 2020
format: 7" (limited)
price: - (SS新店舗に向けてのクラウドファウンディングのリターンとして作成)

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[release info] V. A. / stiffslack 7inch select

V. A. - stiffslack 7inch select

STIFF SLACK / STSL-125
release date: 2020/03/27
format: 2xCASSETTE (+mp3 DL coupon / limited 100)
price: CASSETTE 2,200yen (+tax) / CASSETTE+PLAYER SET 6,000yen (+tax)

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Climb The Mind / ほぞ (2nd press)

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3/27のstiffslack新店舗開始日より2ndプレス再発。カラーはコークボトルとビアカラーの2色展開。1stプレスやCDが高額で取引されるくらいのジャパニーズエモの奇跡の名盤となった作品。3000円+税です。再マスタリングとジャケも一部変更。限定500枚。お願いします!通販の予定はとりあえず無しです。

リリースインフォ☞ http://www.stiffslack.com/releases/stsl-099.html

コークボトル
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ビアー
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[release info] CLIMB THE MIND / ほぞ

CLIMB THE MIND - ほぞ

STIFF SLACK / STSL-99
release date: 2017 / 2020 /// 04/04 // 03/27
format: VINYL+DL (limited 500 copies)
price: 2,800yen (+tax) / 3,000yen (+tax)

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[release info] CARD / Lucky Me

CARD - Lucky Me

STIFF SLACK / STSL-121
release date: 2020/03/27
format: LP (+mp3 DL coupon / limited 300 copies)
price: 3000yen (+tax)

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[release info] LOW-PASS / Wondervogel EP

LOW-PASS - Wondervogel EP

STIFF SLACK / STSL-115
release date: 2020/03/27
format: 7" (+mp3 DL coupon / limited 500 copies)
price: 1400yen (+tax)

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2020

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僕の人生はことごとく音楽に狂わされている。そもそもこういう人生になるのはこの世に生を受けてから決まっているとは思うけど。レコード屋を生業にしてから27年目だからもう人生の三分の二は音楽に人生を捧げている、これってどうなんだろう?どうだったんだろう?全く正解が分からない。でも、この人生まんざらでもなくて、狂わされてるけど潤ってる、ビートや音色やメロディーが毎日肌を伝って感じている、たまらない。レコード屋やってレーベルもやって、イベント打って、海外からバンドを呼んで、カフェ兼バーもやって、最近はギターのエフェクター販売ににも手を出した、思い付いた事は極力形にしてきた、そこまで儲かってないし毎日これらのことで悩んでいますが、それは好きな事をやってる代償だと思っています。

2018年の夏前、僕は決心しました『この名古屋でライブハウスをやる!しかも今までやってたレコ-ドショップとバーを合体させて!』、ずっと心の奥底に潜ませていた野望でした、かれこれ構想は15年位は経っています。10代後半から恐ろしいほどの数のアーチストのライブを見てきて、そのパフォーマンスや行って家まで帰ってくるまでのプロセス、会場の空気や雰囲気までも全部覚えている、それは記憶の財産だったりします。感情を掻きむしった凄いライブも沢山見た。その受け皿となるのが間違いなくこのような場所で、その箱ごとのテイストやジャンルもそれぞれでどこも面白い事をやってると関心しているのですが、「もし自分がこれをやったら?絶対面白いでしょ!」という妄想は毎日脳裏を過っていて、それでずっとモヤモヤしていた、そして遂に実行する時がやってきた。凄く大変な事だし、お金も掛かるし、臆病な性格だから凄い怖いのも事実だし。でもやるしかない、とにかく決心した。

「stiffslackだからこそやれるライブハウス」
レコード屋とレーベルだったstiffslackだからこそできる、今までの繋がりと新しい繋がりを最大限に活かした内容で絶対面白いライブハウスができると自負しています。「名古屋飛ばし」というワードも最近はよく耳にしますからそれにもテコ入れします。みんなの大好きなバンドも呼びたいし、地元バンドの育成も頑張りたいし、地域活性にも携わって「親子演奏会」や「音楽教室の発表会」等にも会場を貸したいです。とにかく無限大の可能性があると思っています。

今回、このcampfireのクラウドファンディングを使わせていただいて寄付を募り、足りない部分の資金を集めさせていただきます。人さまの大事なお金を使わさせていただくので、そこは本当に大切に使わさせていただきます。音響や機材にこだわりたいし、内装もいっちょ前な見た目にしたい、そこの資金がどうしても足りないのでこのクラウドファンディングで集めたお金を使わせていただきたいのです。

今回のリターン(特典)内容は多くの友人、リスペクトするミュージシャンやアーチストに賛同・参加してもらいました。凄く豪華だし、これだけ集まってくれたのは本当に感謝でしかないです、頭上がりません。魅力的なリターンが沢山用意されています、何より自分がそれらを独り占めしたいくらいです。本当に凄くないですか?!

もし、このプロジェクトにご興味いただけたなら、是非リターン含め吟味していただいてご購入ください。新しい何かを名古屋で起こしますので。皆さんのまだ見ぬ新店を出た後の満足気な笑顔を想像しながらまい進していきます、皆さんが通いたくなるような音楽総合施設にします。春に新しい場所で会いましょう!

新川拓哉 / stiffslack

クラウドファンディングURLはこちらから☟

https://camp-fire.jp/projects/219989/preview?token=19418hs1