北海道の唄心巨人＝蛯名啓太率いる"Dischariming man"の呼び掛けにより実現したスプリットシリーズ、お相手は京都/大阪の4ピース質実剛健エモーショナルギターロックバンド"bed"との両バンドが同じ盤内で共鳴/ケミストリーを起こす名スプリット作品。珠玉のメロディーのbed、遊び心で圧倒的な振り幅をみせるDischarming man、どちらも甲乙つけ難い。

【bed / 僕にはわからない】
2018年セルフリリースして話題になったEP "Right Place"とも繋がるジャパニーズオルタナティブ～エモの痒い所に行き届いた癖になるメロディーと極上のアンサンブルを聴かしてくれ、今回の"僕にはわからない"は同stiffslackで7インチとしてもリリースした "自転車" とも競えるbed史上の中でもトップクラスの名曲を提供している。

【Discharming man / hole&hole】
新たなバンドの引き出しを開けたアップテンポで小気味良いギターを前面にフューチャーしてそれを80年代テイストでトレースした佳曲、Discharming manとしては異端曲で、異様なポップさを前面に出しますが根底にある捻じれや仕掛けも潜めた佇まいはやはりDischarming manでしか表現できない。中尾憲太郎の監修にて録られています。