アンダーグラウンドUSインディー/エモ界隈で間違いなく今後のキーパーソンである(ex) Damiera、The Progress、Up Up Down Down Left Right Left Right B A Start、(pre) Stay Ahead Of The Weatherなど数多くのインディー/エモバンドを渡り歩くEvan Weissのソロ名義 = INTO IT. OVER IT.のTwelve Townと題した彼の音楽生活の断片の一部、ツアーホリックでもある彼の唄うアメリカ12の州/街についての作品。

オリジナルリリースは単独リリースではなくEveryone Everywhere、Castevet、Pswingset、Empire! Empire!、Bob Nanna (Braid)、Such Goldとのスプリットで、7"ヴァイナルフォーマットのみのリリース、しかも様々なレーベルからリリースした自由なスタンス、それを周りの人間たちも受け入れている素晴らしい状況が彼の活動の支えとなっています。

その全てのフィジカル音源は発売後間もなく売り切れ、シリーズ最後のSuch Goldとのスプリット音源に至っては発売前の予約の時点で売り切れとなる異常なまでの盛り上がりを見せています。そして、これらの音源に更に未発曲を1つ足して今作「Twelve Town」が完成します。(＊ジャパンリリースにはEveryone Everywhereのカバー曲、Raw Bar OBX 2002が更に追加されています。)

そのほぼ全ての演奏をEvan一人がこなし、エモやハードコアミュージックをこよなく愛す彼のインフルエンスと類稀な素晴らしいソングライティングとをバンドスタイルと弾き語りで見事昇華させた、その潤ったメロディーは鳴った瞬間に聴く者の琴線に触れます。

RIYL : Death Cab For Cutie, Braid, Mock Orange, Empire! Empire!, Saves The Day