現在、アンダーグランドレベルで加熱する90'sエモリヴァイヴァル現象。その中でも頭一つ抜き出た存在でもあるシカゴのヴィアード・エモティヴ・カルテット、Castevet （キャステヴェット）のセカンドアルバム。Ghosts And Vodka、Braid、American Footballへオマージュするクリントーンギターでのアルペジオやトリッキーなリフ＋変則拍子の織り成す90'sエモ～マスロック的アンサンブルにモダンなポストロックフィーリングも潜ませた、そして、そのバックトラックにファットな髭男の哀愁ある絶叫が絡み合うというミスマッチが見事成立してしまった痛快かつ個性が際立った作品。現存しているバンドでしか醸し出せないであろうサウンドスタイルは今後のシーンへ与える影響も大きい。

RIYL: Ghosts And Vodka, Braid, American Football, Braid, Hot Water Music, Small Brown Bike, The Casket Lottery, The Appleseed Cast, Algernon Cadwallader, This Town Needs Guns, Native