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TOM RENO (THE MERCURY PROGRAM) Interview

2005/01/17

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「ハードコア通過後」の新しい音楽スタイルとしてこのフロリダのMERCURY PROGRAMが注目されている。過大な音楽欲求を無理せずゆっくり吸収し、現在彼らはここまで発展しました!様々な聴くべき音楽を模索しているリスナーの欲求も満たすこの音は今、まさにベストタイミング。メンバーもさぞかし『A DATA LEARN LANGUAGE』を創り終えた充実感に浸っている事であろう。多分、日本初?なMERCURY PROGRAMインタビュー!バンドの核でもあるトム・レノ君に話しを聞いてみた。

●バンド名の由来は?
「由来は、僕が読んでいたアメリカの宇宙計画についての本なんだ。僕が他のメンバーに提案して、みんな気に入った。結構つまんない由来だよねぇ?」

●MERCURY PROGRAM以前にやっていたバンドについて教えて下さい。どんなバンドだったんですか?
「MERCURY PROGRAMの前は、SanderとDaveと僕がYUSELF'S WELLっていうひとつのバンドでやってたんだ。MERCURY PROGRAMよりもう少しクレイジーだったな。YUSELF'S WELLは、何回かメンバーチェンジがあったから、その時々で音も違ってるよ」

●今回の作品は、今までの中でも一番の出来だと思うんですが、自分たちではどう評価していますか?
「自分たちは、このレコードをとても誇りに思ってる。多分、君が思ってるのと同じように感じてる。僕たちみんな、今の所これは大好きなアルバムだってことで意見が一致してると思うよ。バンドって、たいてい新しい音源の方を好むけど、僕たちはこの中の何曲かを1年以上演奏してるんだ。それでもまだ、僕たちその曲が大好きだからね」

●あなたたちは完全にインストゥルンタルバンドになりましたね。なぜ、ヴォーカルを入れるのを止めたのですか?
「ありがとう。僕たちがヴォーカルを入れるのを止めた大きな理由は、僕たちがヴォーカル抜きの音そのもので成り立つ音楽を作れるようになったからだと思う。僕たちの今までのレコード(『all the suits began to fall off』以外)は、極力ヴォーカルを最小限にして入れていた。だから、みんなでその方向に変えるのは、さほと困難な事ではなかった。それについてあまり考えたことがなかったな。ただ曲が完成された・・・ヴォーカル無しでも、そんな感じかな」

●フロリダのシーンは今、どんな感じですか?
「フロリダは、今かなりいい感じだよ。フロリダには、僕が本当に楽しみにしているいくつかの新しいバンドがあってね。ほんと他の場所と同じような感じだよ。そこに住む人たちがやった分だけ、いい感じになるんだ。本当に小さな町でも、素晴らしいミュージックシーンを持つことは出来るんだ。僕たちが育った所みたいなものでね。僕たちが育った場所には、クラブや何か、そんなようなものは何も無かったよ。だから、僕たちはどこであろうと出来る所でライブをやった。結果的には、ツアーバンドが来てやってくれるようになるまで、そのライブは大きくなったんだ。そうやって、物事は本当に良くなっていったね」

●今まで誰とツアーをしましたか?一番共感を持つ人はいますか?
「今までENGINE DOWNE, TRISTEZA, ALBUM LEAF、VICTORY AT SEA, FIN FANG FOOMとツアーしたよ。他にもたくさん居る。ただ、これらは僕の頭にまっ先に浮 かんだいくつかだね。これらのバンドのみんなと素晴らしい友達になったし、一番を誰か言うっていうのは無理だな」

●その他で、お気に入りのバンド/アーティストを教えてください。
「僕たちは、たくさんの異なった音楽を聴くんだ。共通のお気に入りがあるかどうか、定かじゃないね。きっと、RADIOHEAD? BJORK?言うのは難しいけど。個人的には、僕はお気に入りがないんだ。ただ良過ぎる音楽が世の中にはいっぱいだね」

●あなたの音は、美しさの中に激しさを持ち合わせてると思います。その理由は、あなたがハードコアを聞いていたからに違いないと思うんですが、何を聴いて育ちましたか?
「イエイ、僕たちみんなハードコアを聴いて育ったよ。YUSELF'S WELLは、実際、ハードコアバンドの一種として始まったんだ。僕たちの誰もが、スーパーヘヴィーなものは聴いてないね・・・僕たちは大体、HOOVER, FUGAZI, DRIVE LIKE JEHUみたいなバンドが好きだね。それが、初期の僕たちにいくらか影響してる。僕には初期のレコードで、それらがどうやって現れてるかが少し分かるんだ。特に最初の7インチ2枚。それらがハードコアって分類されるかどうか、よく分からないけどね」

●音楽以外で何に影響を受けてる?
「僕たちのレコードは、大体、雰囲気を創るっていうようなことが基本になってるんだ。歌詞もなくて、僕たちの歌の感覚っていうのは、どこからでも浮かんでくる。本当は、この質問に対してもっと答えたいんだけど、ただ本当にシンプルな事なんだよ」

●初期にリリースをしていたBOX CARというレーベルは、まだ存在するんですか?最近、リリースしてないと思うんだけど・・・
「BOXCARはまだあると思うよ、けど、あんまり活動してないね。君の言う通りだよ。彼等が何かをリリースしてから結構経ってる。僕が今電話してみて、何てこったい、どうなってるんだ?って聞いてみるよ」

●日本について何か知っていますか?
「ウー、もっと知っていたいんだけどね。僕たちの日本人の友達が、「こんにちわ」と「さようなら」をどうやって言うか教えてくれたよ。僕は日本食が大好きなんだ。「料理の鉄人」が好きなんだ。僕たちは日本に一度も行ったことがないから、日本人の友達2、3人から聞いたことだけで、知ってることはほんの少し。しかも、その人たちのほとんどが、アメリカで育ってるから」

●何才ですか?
「Sander 24才、Tom(僕) 27才、Dave 24才、Whit 21才だよ」

●ライブはどうやってやるの?パワーに任せて激しく演奏するのか、楽器の響きに気を配って、音に重点を置くのか、どっち?
「観客のエネルギーによって大きく違うね。時々、僕たちは自分たちの小さな世界に入っちゃうけど、たいてい、観客からのエネルギーをいくらかリサイクルしなきゃならなくなる」

●あなたは今、他のバンドでも演奏していますか?他のメンバーも含めて教えて。
「MERCURY PROGRAMは、メンバーみんなにとって今は唯一のバンドだよ。Daveだけは、TEXTUALっていうエレクトロニカのプロジェクトがある。それは、SAVATH + SAVALASやSQUAREPUSHER、PHONEM、APHEX TWINに似てる。今年の末には、彼はレコードを出すんじゃないかな?他のメンバーはMERCURY PROGRAMだけに焦点を絞ってる」

●日本のファンにメッセージを!
「僕たちの新しいレコードをチェックしてね!!!」 

(取材:新川拓哉 | 翻訳:川村富美子)

» artist info: THE MERCURY PROGRAM