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BALLOONS Interview

2005/01/17

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東京在住のマスロック/エモバンドBALLOONS(バルーンズ)が満を持してフルアルバム『9:40.p.m.』をリリースしました。知名度こそまだですが、その音の存在感、空気、メロディーやセンスは確実に多くのファンを獲得していくでしょう。その音は日本国内ではなく、間違いなく世界対応でもあります。蓄積してきた、全てを音にぶつけた(決して押し付けではなく)バルーンズの今の声です('03,12/14現在)。

●まぁ、とりあえず自己紹介でも・・・ 
藤本 大輔(以下D)「28ですね。ドラムと営業です」 藤本 恭輔(以下K) 「26才、ギターと歌」 
塩川 剛志(以下S)「1973年4月25日生まれの丑年牡牛座 2002年5月からバルーン ズでギター弾いてます」

●調子いいですか?
D「わかりません」
K「あまりよくないです」
S:「..........................?」

●お約束の質問で攻めますよ、案外触れれないので、バンド名の由来?
D「とくに意味は無いんですが、たしか最初に出来た曲のタイトルから付けたと思います。ギターポップバンドっぽくないですか?」
K「最初に書いた曲の名前がそれなのでなんとなく」
S「藤本兄弟に聞いて下さい」

●結成時と現時点でのバンドとしての意識の違いは?
D「個人的にはようやくやりたい事が出来て来たような気がします。ハイ」
K「特に意識してません」
S「ツアーを経て、きちんと演奏すれば少なからず人に伝わる、という事が実感として信じられる様になりました」

●これもお約束ですが、影響を受けた/共感を持つアーチスト、バンド、それ以外人生において尊敬している人とか・・・
D「XTC、JAPAN、CAN、BOOWY、スターリン、DINOSAUR Jr、HELMET、BAD BRAINS、AphexTwin、DJ KRUSH、TORTOISE、400Years、GIANTS CHAIR、ENGINE DOWN、nine
days wonder、なんかですかねぇ。もっといるだろうけど挙げてったらキリ無いっす」
K「他のメンバーは知りませんが、僕はビートルズに尽きます」
S「とにかく思い付いた順でいきます。Adam Pierce、Doug Sharin、Soft、Jimi Hendrix、Joshua LaRue、Johnny Greenwood、Miles Davis、Tom Jenkinson、Perry Farrell、Terry Gilliam、Ian McDonald、Rob Mazrek、Ornette Coleman、Wim Wenders、Jim Jermusch、Joni Mitchell、John Frusciante、Jim Morrison、安倍公房、Salvador Dali、Michel Gondory、Chris Cunninghum、Pharoah Sanders、Richard D.James、Thom Yorke、大友良英、 Kevin Ayers、Mong Hang、小西真奈美、高橋マリ子、宮沢りえ、バルーンズなど。映画は未来世紀ブラジルBRAZIL、ミリオンダラーホテル、ブレードランナー、ロストチルドレン、デッドマン、地獄の黙示録など」

●アルバム製作時の苦労話は?
D「アルバム録り自体、まとまった曲録るのが未経験なのでかなり手惑いました。レコーディングはホントしんどいです」
K「長々途切れ途切れ録ってったので疲れました」
S「待ち時間」

●『9:40.p.m.』は紛れも無くアメリカでも通用しうる高いクオリティーを持っています、君たちの野望はアメリカ進出?他にある?
D「行けるものなら行く気マンマンです。ってか行ってみせます。
K「ありがとうございます。そう言って頂けるとアメリカ進出しようかなんて錯覚してきます」
S「シカゴに行ってSOMAを覗いたり、シアトルでジミヘンの墓参りをしたい」

●『9:40.p.m.』のタイトルはどういった意味が込められているの?
D「レコーディング期間中だったのですが、おじいちゃんが亡くなった時間です。良き理解者だったので。彼の死無くしてこのアルバム生まれません。祭壇の前で恭輔と決めました。なんて、レクイエムか?これはあまり楽しい話でも無いですね」

●『9:40.p.m.』の最大の聴き所は?
D「クリーンギター、スカスカのアンサンブル。隙間使い、酸素の薄さ、体温の低さ」
K「聴き所は、曲間とジャズマスターです」
S「『9:40.p.m.』の最大の聴き所は?タワレコでは3,8,9,10(だっけ?)がオススメになってました」

●ジャケットを手掛けたアンディー・ミューラーについて、どうやってアートワークを進めたの?

D「ジャケに写真は絶対だと思ってたんですが、NATIONAL SKYLINEのジャケで即死。一目惚れ。音的にも絶対必須だと思ってダメもとで新川さん(SIFF SLACKオーナー)伝手に頼みました。結果、リリース自体もそれが縁だったりもしましたが。ジャケ進行はかなり手こずりましたが仕上がりは大満足しています」

●無人島に持っていくアルバム3枚を挙げてみて!
D「上の答えとかぶるんですがとても足りません。XTC『BLACK SEA』、JAPAN『OIL ONCANVAS』、HELMET 『betty』DINOSAUR Jr『youre living all over me』、nine days wonder『the scenery is in disguise there』の5枚でお願いします。米英日でいいバランス?」
K「『FOR SALE』、『REVOLVER』、『WHITE ALBUM』、すべてビートルズ」
S「無人島で聴き飽きたら残念なので、レコードよりは楽器を持って行きたい」

●今後の予定は?
D「USツアーを一応計画してます。後、国内はくまなく回りたいですね。ピンよりも色んなバンドと回りたいですね。それと04年アタマに米レーベルASCETIC RECORDSのコンピ『The Socomtonar 2』 ( http://www.asceticrecords.com |http://socomtonar.com ) に参加します。あとは海外組の招聘も考えてたりします。プランだけは一人前。深夜、寝る前 に考え事するのが好きです(笑)」

●何でもいいので一言!
D「打ち上げで壊れるのは普通です。楽しいから。すいません...。潰れた時は救って下さい」
K「ご静聴ありがとうございました」

●ありがとう!

(取材:新川拓哉 )

 

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